元気よく繋ぐ

To live is to mix.

知能検査(WAIS-Ⅳ)体験記

前回のあらすじ

livelymix.hatenablog.com

 

俺「発達障害かもしれない」

医師「たぶんね。知能検査受ける?」

俺「はい」

 

WAIS-Ⅳの内容書き起こし

心理士さんと机のある個室へ移動。

各テストの前に説明があった。

以下は記憶を頼りに当日終わってからスマホにメモしたもの。

「だいたいこんな問題が出たよ」ぐらいの情報で、数問覚えてるのもあれば1問しかメモってないのもあります。

ブロック並べ

赤と白が斜めに塗られた立方体のブロックを並べて、作例と同じ形を作る。

最初は4個。途中から9個にレベルアップ。

結構焦ったが一応全部できた。

数字

・心理士さんが数字を読み上げたら、同じ順番で言う。2個から始まり、6個~7個ぐらいで限界。

・読み上げた数字を逆の順番で言う。これが難しい。

・読み上げた数字を小さい順に言う。もはや数字を音ではなく頭にイメージして並べ替えて答えてた。

規則性

図形の規則性を理解して適切なものを選ぶ。途中からよくわからなかかった。

文章題の暗算

・8台の機械で6日かかる仕事を半日で終えるには何台必要?
・郵便局で月曜に20000枚処理した。火曜は月曜の10%増加した。水曜は火曜の5%増加した。水曜は何枚処理した?

など。

パズル

例の形となるように3個使ってピースを選べ という問題がたくさん。

 

パターン認識

各問題に問題となる記号が1つある。その横に2つ記号がある。2つの記号のうち問題の記号と同じものがあるか。あれば丸をつけろ。2つともなければ何も書かない。

▶これはかなり早くできた。1問残しぐらい。

記号変換

1〜9まで対応する記号がある。以下に数字が羅列している。各数字に対し、対応する記号を答えていけ。

▶これもまぁまぁ。

 

言葉の問題

「罪と賞賛」で共通することは何か?

▶俺は「人の行いに対する評価です」という風に答えた

 

言葉の問題

日本語の単語の意味を説明せよ。

バリアフリー、高邁な、長広舌、呵責 など。結構難しい。

 

一般常識

・切手が貼られて宛名が書かれた封筒を拾ったらどうする?

▶これは「サリーとアンの課題」っぽいやつかな?「そのままポストに入れる」と答えたらアウトなんだろう

・地球一周の距離

▶「38万キロ」と答えてしまった。それは月までの距離や。

・ソウルは東京から見てどの方角?
・光が太陽から地球まで届く時間は?(知らん)

・何をした人?何で有名?→夏目漱石クレオパトラガンジー
エカチェリーナ2世

エカチェリーナ2世の存在を初めて知った

・次で有名な人は?→銀河鉄道の夜

など

質問に対して理由を答える

・なぜ山に木を植える?

▶CO2排出、動物のすみか、土砂崩れの防止 とか答えたような。
・なぜ宇宙探索をする?

▶人類が住む環境を探す、宇宙環境下で実験を行い新しい薬品の開発に生かす、など。

・なぜ専門職に資格が必要?

▶医者のような仕事を誰でも行うと事故が発生するため、一定以上の知識と技術を持っていることの証明が必要だから。とか。

・なぜ言論や出版の自由が民主主義に必要?

▶もし言論や出版の自由が制限されると、権力者に批判的な意見が出せなくなり、結果帝に独裁政治に繋がるから。とか。

感想

つかれた。

発達障害の初診に行ってきた

自身の発達障害について相談するため、人生で初めてメンタルクリニックを受診した。

結論を先に書くと、

・俺はASD(自閉症スペクトラム障害)の可能性が高い

・次回に知能と発達の検査を実施、また次回に検査結果の説明予定

ということになった。

医師の先生から受けた質問や説明は忘れてしまいそうなので、このブログに記録しておく。

受診の目的

問診票でも問われたが、

①自分の問題が発達障害によるものか、それ以外(愛着障害やパーソナリティー障害など)によるものかを知りたい。

→ これまでネットや本を読んでは「あ~これ自分が当てはまる」「自分はこれじゃないか?」「やっぱりこれかも?」とグルグル悩むだけで何も結論が出なかった。医学知識のない素人なんだから当たり前。あれこれ考えても時間とエネルギーの無駄だから、さっさと専門家に聞くのがよい。それで自分の症状が何か、程度は重いのか軽いのか、などがわかれば対策のしようがある。何より「どこまでが努力でどうにかできて、どこからが努力でどうにもできないか」のラインがわかる(かもしれない)のが大きい。

 

発達障害なら検査で数値として傾向を知りたい。

→ もし自分の症状を説明する必要が出た場合、医師の所見に加えて数値データがあった方が「こういう傾向があるんです」と説明しやすい。

 

③子供に発達の遅れが見られ、自分か妻からの遺伝の可能性がある。もし子供が自分と似た症状なら、自分の対策が今後役に立つかもしれない。そのためにも自分の症状をはっきりさせておきたい。

 

受診のきっかけ

これも問診票に書いた内容。

主に仕事面。処理速度とコミュニケーションを密に求められる職場に異動してから特に顕在化。

具体的な問題は、

・説明が下手(「何を言っているかわからない、論理的でない」と言われる)

・複数名でのプレゼン・雑談が苦手

・納期が遅れがち/優先順位をつけられない/重要でないことに手をつけてしまう/主体性がない(と言われる)

 自分の判断で行動してミスする/周りに迷惑をかけて罪悪感を抱いている

・人事評価が低くなっている実害が出ている

と割と深刻。

医師の先生の説明

問診票を元にいろいろ質問を投げて、こちらが答えてそれについて説明する、というスタイルだった。

以下に話の順番を入れ替えたりして整理した。

全般的な話

発達障害の症状は本人が自覚しているほど軽く、無自覚なほど重い。自分の障害の症状を詳しく語る人よりも「何が問題かわからない」と言っている人の方が問題。

発達障害が問題になるかは環境に影響される。ビル・ゲイツはパソコンの営業はダメだったが開発に回すと才能を発揮した。適材適所。

→ 有名な話? 適材適所はわかるんだがそんな都合の良い環境が見つかるだろうか。それだけが心配。

・ネットには発達障害かどうかのチェックリストがよく転がっているけど、それだけでは不十分。診断では質問に対する答え以外に、答え方や話し方の様子も観察する。これはチェックリストではできないこと。

→ そんなこと言われたら「自分の挙動をすべて見られているのか」と身構えてしまうから言わないでほしかったw

ADHDについて

ADHDの症状は簡単。不注意と忘れ物。大体みなさん「自分は忘れ物が多いから」という理由でADHDに飛びつきたがる。でも忘れ物なんて誰でもする。問題はその頻度。

・「子供のころ、忘れ物が多かった?」に「いいえ」の時点でADHDの線は消える。30人のクラスで忘れ物が多いランキング上位3人がADHDだとすると10%。日本のADHD有病率は3%だから多すぎる。1位なら約3%で統計と合う。つまりクラスで一番忘れ物が多いぐらいじゃないとADHDにはならない。

→ とにかく「幼少期に忘れ物が多いか」が診断の基準というのがおもしろい。俺は忘れ物がそんなに頻繁ではなかったからADHDの要素は少ないんだろうな。

ADHDASDも不注意が特徴だが不注意の種類が違う。ADHDはあれこれ興味が移って注意がそれてしまう。ASDは何か1つのものに集中して注意がそれてしまう。

ASDについて

ASDの特徴は「コミュニケーション」と「想像力」に問題があること。

 

◆コミュニケーションの問題

Q. 「誰かが怒られていると、自分が怒られているように感じるか?」→「はい」。

【解説】

・たとえば、AさんがBさんを叱っていると理屈ではわかっているのに、自分がAさんから叱られているように感じてしまう。これは誰が誰に対して話しているかの矢印を上手く把握できていないから。「複数名での雑談が苦手」なのも、AさんがBさんに、CさんがDさんに、と話し手・聞き手がどんどん入れ替わり、矢印がグチャグチャになるため、その状況に苦手意識を持ってしまうということ。今までそのような説明を受けたことがないかもしれないが、医学的にはこういう話になる。納得できないかもしれないけど。

 

◆想像力の問題

Q. 「通勤・通学で毎日決まった道を通るか」→「はい」

Q. 「家を出るとき、鍵が閉まったかを確認するか」→「はい」

Q. 「同じ動画や音楽を何度も再生したりするか」→「はい」

(1つのものではないが、同じカテゴリのものを何度も視聴はするかも)

Q. 「待つことが苦手だったか」→「はい」

(子供の頃、待てなくて駄々をこねたことがある)

Q. 「普段は憂鬱だったのに、夏休みになった途端元気になったりしたか」→「はい」

(小学校はそんなでもないが、中学生以降はそうだったかも)

Q. 「同じ間違いを繰り返すか」→「はい」

(職場でミスすると「これ前も言ったけど」とよく言われる。)

Q. 「時間を忘れるほど集中することはあるか」→「はい」

(何か読んでいて話し声が聞こえないとかはある。あと電車乗り過ごしたり。)

 

【解説】

ASDはわかりやすく言うと「視野が狭い」。これは時間軸に対しても言えること。

・時間の視野が狭いから全体を見るのが苦手。だから「優先順位をつけられない」。

→ よく言われる。「もっと全体を見ろ」って。これも特性なのか。

・時間の視野が狭いから変化を嫌う。同じことが続いている方が安心する。だから、同じ通勤路を通ろうとするし、鍵が必ず閉まっているかを確認したくなるし、同じ音楽や動画を見ていると安心する。

・未来に対して視野が狭い。だから待つのが苦手だったり、夏休みになったから憂鬱なことがなくなった訳じゃないけど目先の楽しいことで問題を忘れてしまって元気になる。

・過去に対して視野が狭い。だから過去の間違いも自分の視野から外れて忘れてしまう。

・未来と過去の視野がどんどん狭くなると現在になる。「今ここ」に集中するから時間を忘れてしまう。この集中力は長所でもある。

「自分は視野が狭い」ということを理解することで、視野が広がる。

・「主体性がない」ことについて。

もし記憶が24時間しか持たない人が「自分とは何か」を説明することは難しい。

ASDの人は調子が悪くなってから受診に来ることが多く、調子が良くなった途端診察に来なくなったりする。でも診察ってそういうものではなくて、本当は調子が良いときも悪いときも診察を受けた方がいい。そうするとカルテに履歴が残る。「自分とは何か」が記録され、主体性が生まれる。

→ この「視野が狭い」という説明がすごくしっくりきた。主体性についてはピンとこない。

その他

・「論理的でない」といっても、おそらく論理的に考えることはできている。

・あなたは知的障害ではない。もし知的障害ならセンター試験で数学・国語の平均点を取れないし、大学の修士を出ることはできない。

・Q. 「もし抗不安薬を出したら飲みますか」→「気が進みません」

 ASDの人は9割薬を飲もうとしない。残り1割も最初の1回飲んで終わってしまう。人を信じていないから。

 

まとめ

・どうやら先生の所見では俺はASD(自閉症スペクトラム障害)の可能性が高そう。「9割ぐらいの確率だと思っといて」。

・WAISとAQという検査を受けますか?と聞かれたので「受けます」。WAISは知能の検査、AQは自閉症スペクトラムの程度を知るための発達検査らしい。検査は全部で2時間半~3時間になるという。体力的にも精神的にも疲れそう。予定日の前日は早めに寝よう。

Jump Start! の個人的間違いやすい例文まとめ

1月前辺りからJump Start!を始めて、4周目が終わった。

自分がどこができなかったか、間違えやすいかはTwitterでつぶやいてきたが、だいぶ正答率も上がったことだし、今なお間違えるところは弱点としてまとめておこう。

 

Jump Start!の回し方

基本的には本の左の日本語の意訳を見て右の英語が言えるかどうかのテスト。

(制限時間も意識した)

括弧内の注意書きや読み下し訳を見てなんとか言えれば△。

やったページの上には必ず日付を入れる。間違った例文の横にも日付を入れる。

あと、出勤時はmp3プレーヤーで和英音声をシャッフルして、和文が聞こえたら英文より一瞬早く英語をつぶやき、逆シャドウイングみたいになるように練習もした。

 

Jump Start! の個人的間違いやすい例文

何周か連続で間違ったやつ・言えなかったやつを挙げていく。

意外と初歩系

2-9  Those are on sale. 

「そちらのもの」でThey と言ってしまう。間違いではないかもしれないが、店員が商品を指しながら言うイメージだとthatの複数形がちょうどいいんだろうな。

 

4-3  Are you sure?

33-8  I'm sure you'll like it.

本当に、絶対に って言いたいときのsure。たぶん学校英語で俺は口にしたことも英作文で使ったこともないなぁ。

 

5-9  Do you mind?

「いいですか?/かまいませんか?」からmindが出てきにくい。

Never mind. (気にしないで)

Mind your own buisiness. (直訳:自分のことを気にしろ)

は知ってるんだから、読み下しの「嫌だと思ってませんか」よりは「気にしませんか?」のニュアンスが覚えやすいな。

 

5-10   Do they go to school?

「彼らは」を見てDoes...と言いかけてしまう。

 

10-5  Did you enjoy it?

「楽しかったですか?」の主語は何だろう?と一瞬遅れる。情景をイメージしよう。

 

12-1  I've heard a lot about you.

a lot of about と言ってしまう。Thanks a lot.とofを付けない言い方も知ってるはずなのに。回していくしかないな。

 

14-6  He should be back soon.

俺このshouldの使い方中高で習った覚えないねんけど。「すべき」しか。

たぶん話聞いてなかったか、記憶からすり抜けてきたか。

ようそれで大学受験できたな。

 

17-2  It looks delicious.

「Itで始める」とあるのでつい It tastes...と始めてしまう。自分が言ってるようイメージしないと。

 

19-2  I sent my mom a Mother's Day card.

19-6  For Christmas, I bought my dad a tie.

何気にmy mom, my dadってのが馴染みがなくて口が回りにくい。学校英語ではmother, fatherだったからなぁ。

 

20-2  Do you want me to pick you up? / Would you like me to pick you up?

学校英語でShall I~一辺倒だったのでこの辺の表現が慣れない。

 

get を使う系

11-4  I've just gotten here too./I just got here too.

どうしてもarriveが浮かんでしまう。間違いではないけど、\どうせなら気軽に使えるようになりたい。

 

19-5  Will you get me a blanket?

bringはすぐ出てくる。getもだんだん慣れてきた。

 

19-6  For Christmas, I got my dad a tie.

買うにget使うってマジで知らんかったな。

 

お願い系 (Can/Could/Will/Wouldなど)

13-4  Will you shut the door?

この文自体は覚えたが、解説によれば「これは丁寧なお願いの表現ではない。むしろ苛立ちを込めて言う場合にも使われる」ってのが何気に重要。

 

13-5  Would you hod this for a socond?

13-9  Can/Could you take this to the table?

どっちも「~くれるかな?」だから混同する。

解説を参考にすると、ちょっと持ってもらうのはまぁできなくはないからwould、テーブルまで持って行ってもらうのは面倒だからより丁寧にcan/could と考えてもいい。一応和文に「より丁寧に」と書き加えてもいる。

 

18-2  Would you send a copy to me?

これもなー、業務上コピー送るぐらいはできるはずだけどお願いするからWouldって感じかな。

 

30-5  Would you mind telling me why?

Would you mind~自体が頭から抜けてた。mindのあとingってのは何となく覚えてた。記憶が中途半端なんだよな。

 

 

help系

なんでhelpが出てくると苦手なんだろう、自分でも不思議。

 

20-1  I want you to help me with something. / I' d like you to help me with something.

たぶんhelp A with Bをほぼ学校英語で覚えてなかったせい。

 

20-5  Can you help me (to) carry this?

これも学校英語をサボったせい。

 

37-10  Since/As you helped me last week, I'll help you now.

Help me!はわかるけど、help you だと口が回らない不思議。

 

会う系 (see, meet)

28-1  It's nice to see you again. / Nice to see you again.

「お目にかかる=会う」という変換が遅い。

解説の「Nice to meet you. は初対面のとき」っての知らんかった。重要。

 

『似ている英単語使い分けBOOK』によると、

・see:知ってる人と会う

・meet:初めて会う、知ってる人に偶然出くわす、知ってる人と約束して落ち合う

とのこと。

 

そうなると、

27-6  I hope to see you around! / Hope to see you around!

29-1  Come (to) see me sometime.

がseeなのも納得だし、

 

20-9  Let's meet at the ticket gate.

は約束して落ち合うからmeet。

 

30-8  It was nice meeting you.

は初めて会ったことについて言ってるからmeet。わかりやすい。

 

うん、ブログにまとめてよかった。

ここの例文の音声を別フォルダに入れて集中的にランダム再生してもいいかもな。

ALL IN ONEシリーズを使ったアウトプット練習について

ALL IN ONEシリーズを使ったアウトプット練習について

ALL IN ONEシリーズを使ったアウトプット練習について


こんにちは。きさいちです。

初めての記事なのに、いきなりはてブ民が大好きな英語学習法について書きます。

 

今の自分の目標は、仕事や趣味の場で英語でアウトプット(書く、話す)ができること。

そのためにまず英文法を固めようと思い、Linkage ClubさんのALL IN ONEシリーズを使うことにしました。

理由は以下の2点で、

・ネイティブの自然な英語を重視している。

 (従来の英語学習について問題点を指摘はしているが、「受験英語をぶっ壊す!」みたいに煽るのではなく「こういう風にしっかり土台を築いていきましょう」というスタンスなので変な「信仰心」を持たずに取り組める)

・例文の構造や文法の説明が詳しい。

 (英語の語順のままの「読み下し訳」があるのもうれしい)

 

ということで、

(1) Jump Start! (電子書籍がないので本のみ)

(2) ALL IN ONE Basic (電子書籍のみ。そのうち本も買う)

(3) ALL IN ONE (携帯版と電子書籍を購入)

を使い、

とりあえずJump Start!で和→英の練習を始めました。

しばらくしてこんな疑問が浮かびます。

「ALL IN ONE BasicとALL IN ONEも和→英ができるのがいいのかな?」と。

 

Jump Start!は「日本語から英語にしましょう」と明言されているので、巷で有名な「瞬間英作文」教材として使うことで覚悟完了しています。

しかし、ALL IN ONE BasicとALL IN ONEについてはそのように明記はされていません。

一応、ALL IN ONE Basicの「学習の進め方」には「読み下し訳を英語にする→(中略→)瞬時英訳(分割された和訳を聞いて英語に置き換える)で総仕上げ」とあります。

またALL IN ONEでは「(英作文の力を身につけるには)例文の日本語訳(読み下し訳)を見ながら英語に置き換え、自分の英語を例文と比較して確認」とあります。

なので、瞬間英作文的な「和→英」は丸暗記になるからよくないということなのかな?などと考えましたが、一人で悩んでも仕方ありません。

そこで、ダメ元でLinkage Clubさんに問い合わせてみたところ、なんと数日も待たずに丁寧にお返事を頂いたのでこの場で共有します。

(「回答はブログやSNSで公開してもよい」と許可を頂いています)

 

質問文

お世話になります。
英語を学び直している40手前の社会人です。
ALL IN ONEシリーズの使い方で質問がございます。

 

◆質問
最近英語でアウトプットすること(書く・話す)に興味があり、Linkage clubさんの(1)Jump Start、(2)ALL IN ONE Basic (3)ALL IN ONE を使っていこうと考えています。
今はJump Startの和→英を練習しながら、ALL IN ONE BasicとALL IN ONEの例文を英→和で読み進めています。

これらの教材で「英語を自分で話せる・書ける」ようになるには、どういう状態(ゴール)を目指せばよいでしょうか?
私は次のように考えていますが、合っていますでしょうか?

(1)Jump Start:和訳を見て(聞いて)英語が言える
(2)ALL IN ONE Basic:読み下し訳を見て(聞いて)英語が言える
(3)ALL IN ONE:和訳と読み下し訳を見て英語が書ける

 

◆質問の補足
(1)Jump Start
基礎的な例文なのと、本書で「日本語訳を見て英語を言う」とあるので、慣れるまでは読み下し訳→英語、慣れたら和訳→英語ができるべきだと考えました。
読み下し訳と和訳で少し異なる場合は「こう言いたいときは読み下し訳のように言い換えればいいんだな」と覚えてしまえばよいでしょうか?

(2)ALL IN ONE Basic
本書で「総仕上げとして瞬時英訳」とあるので、読み下し訳→英語がゴールだと考えました。
本書でもJump Startのように和訳→英語ができるのが望ましいでしょうか?
それとも、和訳と読み下し訳の両方を見て英語にできればOKでしょうか?

(3)ALL IN ONE
本書で「英作文の練習には、例文の日本語訳(読み下し訳)を見ながら英語に置き換える」とあるので、和訳と読み下し訳を見て英語が書ければOKだと考えました。
(いきなり和訳→英語を目指すと負荷が高すぎて丸暗記になる気がしました)

 

Linkage Clubさんからの回答

◆質問について

(1)Jump Start:和訳を見て(聞いて)英語が言える

それでいいです。但し、例文に含まれる文法も理解できているようしてください。
また、ネイティブの音声のように、音の省略や変化も身に付けてください。

 

(2)ALL IN ONE Basic:読み下し訳を見て(聞いて)英語が言える

できれば、和訳を見て(聞いて)英語が言えるぐらい、暗記してしまうぐらいに反復練習をしてください。

英会話学習では、(1)(2)で、語い、文法、発音の基礎は全て身につきます。それ以降は、英会話教材や自分が得意・好きな話題に関する英語に触れて、実際に使えそうな表現をたくさん暗記していくと、英語が話せるようになります。
英会話は基本的に、短い英文やフレーズ(6秒以内)の暗記の積み重ねです。

 

 (3)ALL IN ONE:和訳と読み下し訳を見て英語が書ける

時事英語や評論文などを身につけたい場合は、「ALL IN ONE」まで進んでください。
「ALL IN ONE」は、(1)(2)と異なり、文が長く複雑ですので、例文のアウトプットまでできればそれに越したことはありませんが、全例文を暗記できていなくてもかまいません

 

◆質問の補足について

(1)Jump Start
基礎的な例文なのと、本書で「日本語訳を見て英語を言う」とあるので、慣れるまでは読み下し訳→英語、慣れたら和訳→英語ができるべきだと考えました。
読み下し訳と和訳で少し異なる場合は「こう言いたいときは読み下し訳のように言い換えればいいんだな」と覚えてしまえばよいでしょうか?

それでけっこうです。日本語と英語の発想は異なることが多いので、読み下し訳のように言い換える、ということを学ぶのが重要な勉強です。

 

(2)ALL IN ONE Basic
本書で「総仕上げとして瞬時英訳」とあるので、読み下し訳→英語がゴールだと考えました。
本書でもJump Startのように和訳→英語ができるのが望ましいでしょうか?
それとも、和訳と読み下し訳の両方を見て英語にできればOKでしょうか?

はい。但し、最終的には、全例文を暗記してしまうぐらい反復することが大切です。さまざまな文法や構文を瞬時に理解する強力な土台ができますので。

 

(3)ALL IN ONE
本書で「英作文の練習には、例文の日本語訳(読み下し訳)を見ながら英語に置き換える」とあるので、和訳と読み下し訳を見て英語が書ければOKだと考えました。
(いきなり和訳→英語を目指すと負荷が高すぎて丸暗記になる気がしました)

意訳→読み下し訳→英語のプロセスで英語が作れれば十分です。冠詞や複数形の間違いはさほど気にしなくてよいと思います。

 

◆その後さらに頂いたお返事

(1)Jump Startは家では本を使い、通勤中は和→英音声ランダム再生で小声テストをやっており、ようやく抜け漏れなく口が回るようになってきました。
完成したら早く (2)ALL IN ONE Basicの和→英トレーニングも積んで覚えていきたいです。

よい学習方法だと思います。頑張ってください。

 

まとめ

以上より、ALL IN ONEシリーズを使ったアウトプット練習のゴールは次のようになります。

(1)Jump Start

・和訳を見て(聞いて)英語が言えること。

・文法は理解できていること。(意味がわからないままじゃダメ)

・ネイティブのように音の省略や変化も身に付ける。(たぶんリスニングにも効いてくる話じゃないかな)


(2)ALL IN ONE Basic

・まずは読み下し訳からでいいが、できれば和訳を見て(聞いて)英語が言えるぐらい、暗記してしまうこと。

・最終的には、全例文を暗記してしまうこと。文法や構文を瞬時に理解する土台となる。


(3)ALL IN ONE

・意訳→読み下し訳→英語のプロセスで英語が作れれば十分

・全例文を暗記できていなくてもよい

 

こういう指針がわかっただけでも、要らぬモヤモヤ・迷いがなくなって本当にありがたいです。

英語学習でALL IN ONEシリーズを使っている方・使おうと考えている方は参考にしてみてください。

 

おまけ

少し趣旨がそれるため質問には挙げなかったのですが、Linkage Clubさんの著書で「ALL IN ONE TOEIC 音速チャージ」があります。(紙と電子書籍両方持っています)

これはどう使うのかですが、TOEIC LRが目的であればまずは本に書かれた方法で使い込むのがよいでしょうね。

そして、TOEIC SWやビジネス英語の発信が目的の場合、

本書の難易度が

ALL IN ONE Basic < 音速チャージ ≦ ALL IN ONE

だと仮定すると、

・意訳→読み下し訳→英語のプロセスで英語が作れるのが望ましい

・例文のアウトプットまでできればそれに越したことはない

ということでしょうか。

推測ですが…。

この辺りはそのレベルに達してから検証したいと思います。